30-3で日本のプロ野球も仰天

 30−3。と言ってもアメリカンフットボールと日本のプロ野球の試合ではありません。アメリカの大リーグで22日(日本時間23日)“世紀をまたぐ”大記録が生まれた。テキサス・レンジャーズが敵地でボルティモア・オリオールズとのダブルヘッダー第1試合で満塁弾2本など6本塁打を含む29安打の猛攻。1900年以降の近代野球では初、1897年以来、110年ぶりとなる1試合30得点をマークした。レ軍は第2試合でも9得点。オ軍投手陣を徹底的に粉砕した。

 オリオールパークを埋めた約2万人の観衆は声を失った。次々とホームに還ってくるレ軍選手をただ眺めているだけ。20年以上、年間シートを購入しているという72歳のデーブ・マレーさんは「信じられない。クレージーだ」とつぶやいた。

 野球の試合らしかったのは5回まで。そこからはレ軍の一方的な展開。6回に9点を挙げて14−3とすると、8回は打者13人で10点。9回だって休まない。マーフィーの内野安打で27点目を挙げると、とどめは9番バスケスの2本目の本塁打。2死一、三塁から7号3ランが右翼席に飛び込むと、スコアボードには110年ぶりとなる「30」の数字が記録された。

 1試合30得点以上は1897年にシカゴ・コルツ(現カブス)が大リーグ記録の36得点をマークして以来、9度目のこと。しかし、過去8度はすべて近代野球以前の19世紀までさかのぼる。球団新記録の29安打にクラブハウスはお祭り騒ぎだ。
両軍には日本人選手はいないそうです。
ヤンキースジャイアンツとレッドソックスが食らわなくてよかった・